再☆煩悩の赴くままに~日々是反省~

自省を込めて貴女に贈る鎮魂歌

1122:【ボクらの音楽】最近の音楽視聴事情について(Walkman編)

少し前に、この6年で変わったことと変わらなかったことの整理をしてみた。その途中で「変えたくないのに変わってしまったこと」があるなーと思ったので、その話もしておこうと思ってのこのテーマ。つい先日、3年ぶりに開催されたとある軽音楽部のミニライブに招待されたこともあって、すこしばかり音楽について語りたくなった、という理由があったりもする。

以前もことごとく「音楽」に関する話はさんざんしてきた。それが過去からの音楽との関わり方だったり、レコード→CD→MD→ファイル→サブスクみたいな世の中で起きた変遷だったり、主に音楽を再生する機器についてアレを買ったとかコレを買ったとか店頭まで行って試聴してみたけど結局ハイレゾの何たるかがよくわからないので買わなかったとか、写真多めの単なるレポートを数々繰り広げていた。6年も前の話になるのでなんとも懐かしい話のオンパレード。ヘッドフォンが断線したからと有線のヘッドフォンを何個も何個も買って試していたことが思い出された。今となっては、なんでそんなにこだわっていたんだろう?って思わずにはいられないくらい古ーい昔の話。最後の方でようやくワイヤレスのオーバーヘッド型の大型ヘッドフォンMDR-1000Xを購入したという話が出てくるのだが隔世の感があって仕方がない。

 

 

そこで、今回は、この6年間の音楽との関わり合い・関わり方についても、思い出し出し記録しておこうと思う。

いまだにWalkmanを愛用しているという話。

散歩の話でも出てきたが、音楽を聴く環境=再生する機器は相変わらずWalkmanである。しかも最新式ではなく、5年前のモデルを使っている。

 

 

何故ゆえにWalkmanなのか?という話は過去にしているのでそちらのリンクを張っておくことにする。

hirosano-bonno-old.blogspot.com

今から12年前に書いたブログで、文章も信じられないくらい短い...。

この時は、バッテリーのもちが悪いのでiPhoneでは音楽を聴かずに、Walkmanを音楽視聴専用機として使い続けるという宣言をしたもので、数回にわたって過去から使い続けてきたWalkmanの変遷を回を重ねて語ったものだった。

当時はまだCD全盛の時代でMDもまだ存在していた頃。iTunesにCDを取り込んでiPhoneに転送するか、X-アプリを使ってWalkmanに転送するかの違いがあるものの、基本的にはPCから音楽再生機器のストレージに音楽ファイルを転送して聴くことが主流だった。それが今や時代は流れ、CDではなくMP3などの音楽ファイルをネットから購入してダウンロードしたり、サブスクで通信しながら好きな音楽を聴くのが当たり前となっている。そういう意味で音楽視聴に関する時代は大きく変わっている。

だが、未だに好きでCDを購入し、それをPCにリッピングしてWalkmanに転送してそれを聴くということを当たり前のように遂行しているおっさんがここにいる。

おっさんであるが故に、最新の事情に疎いとか、頑なに昔のやり方を続けているとか、そういう理由で継続しているのではない。あくまでも「これが最適だから」という理由のみで、この習慣を継続しているのだ。

iPhoneで音楽を聴かない理由はいくつかある。

まず、先程のリンク先にある旧ブログにも書いてあるとおり、バッテリーの問題がある。iPhoneは別の用途でいろいろと使う場面があるため、音楽を聴くという行為にて限られた電池を使う訳にはいかない。もちろん、モバイルバッテリーを持ち歩いて仕事中に充電しておけばいいじゃないかという話なのではあるが、そうしない(できない)理由もある。

次に問題になるのはストレージの容量。音楽を聴くにしても音楽ファイルをストレージに保存しなければならない。ストレージに保存せずに通信しながら聴くという手段もあるが、それだとキャリアとの契約における月々の通信費用が嵩んでしまう。だからサブスクで音楽を聴くにしても、お気に入りのアーティストの楽曲などはいちいちダウンロードしてストレージに保存しておく通信費用節約術を駆使することになる。だが、iPhoneのストレージにも限界ってのがあるもので、アプリやら写真やら漫画やらでもうカツカツなのだ。次回はそうならないようにストレージ容量を更に増やしたいと思っているのだが、なんせ大容量ストレージのiPhoneは高いので、それもどうなることか...。だったらiPhoneのストレージを増やす費用を別に向ければ、バッテリーの問題もストレージの問題も一挙に解決するんでない?という発想に至るのも頷ける話ってなもんで、過去にも同じ結論に達しているのだが、「音楽はiPhoneではなく別の専用機器にお任せする」という選択が一番賢いのではないかという結論に堂々巡りの末に再び至る、というワケなのである。

なんで古いWalkmanを使い続けているのか?

音楽再生専用機としてのWalkmanも日進月歩で進化し続けており、過去に一度なくなったはずのAndroidを搭載したWalkmanが最近では復活している。なぜAndroidを再び搭載するようになったかというと、サブスクで音楽を聴くことができるようにするためで、Walkmanのクセにアプリを搭載したりWi-Fi通信でサブスクから好きな楽曲をダウンロードできたりもする。本体にはストレージが内蔵されており、microSDカードも挿入できるようになっているので、Amazon Prime Music、Apple Music、Spotify等の音楽ストリーミングサービスから好きな音楽をダウンロードしてストレージに保存して聴くというスタイルになったようである。「ようである」という伝聞表現なのは、そんな最新のWalkmanは持っていないし、買う気もないからという理由に他ならない。

昔からWalkmanを使い続けている人ならご存知のATRAC3/ATRAC3Plusという音楽ファイル形式がある。詳細はWikipediaに譲ることにするが、

 

ja.wikipedia.org

WalkmanがカセットでもCDでもMDでもない通称Net Walkmanというメモリースティックに電子ファイルとして音楽を保存するようになった際に開発したというファイル形式がそれなのだが、昔からWalkmanを使い続けていると、買い込んだCDと共にPCの中にこの ATRAC3/ATRAC3Plusの音楽ファイルが溜まりに溜まるという事情が発生することになる。しかも圧縮率が高い割に音質劣化が少ない(たぶん)という非常に優れたファイル形式であるが故に、他の音楽ファイル形式(MP3とかAACとか)には移りづらいというか変換しにくいというか、できればこのまま使い続けたい優秀なファイル形式なのである。

ところが、最新のWalkmanはこのATRAC3/ATRAC3Plusを対応ファイル形式から除外しやがったのである。SONYが開発したファイル形式であるにも関わらず、なのにだ。傍若無人かつ非人道的なこの扱い。どうしてくれようSONYのやろう...と憤っても仕方がないので、これ以上の暴言は控えておくことにするが、扱わなくなったという事実については、古くからのWalkman愛好家としては怒るというよりも哀しいとしかいいようがない。まぁそれなりに致し方ない理由があったようではあるが...。

ascii.jp

件のSONYの野郎(失礼)は、2007年にはATRACを辞める決断をしていたというのだ。まぁそこから10年間は残してくれていたのだから、感謝こそすれ憤慨するなど罰当たりの所業のようだ。失礼しました。

さてさて、そこでどうするか?である。

いま現在はまだ、古いWalkmanが買える。NW-5X以前のAndroid非搭載Walkmanであれば、どこかで新品が手に入る。そしてそれらはATRAC3/ATRAC3PLUSファイルの音楽も再生できる。だったら何個か在庫として持っていたくもなる。持ってないけど。

ただし、CDをリッピングしたりそのファイルをPC→Walkman転送したりするためには、X-アプリというSONY製のWindwsアプリが必要になるのだが、これは2017年12月に配信が終了してしまっている。

www.sony.jp

ダウンロードしたインストールファイルさえあれば、PCを買い替えてもまだ使い続けることはできるし、ひょっとしたらインターネット上のどこかに残骸がある可能性もある(実はあることは把握している)。ただし、このアプリはそもそもWindws8.1向けのアプリで、最新のWindws10やWindows11ではかろうじて動いている状態であることも覚えておきたい。いつ動かなくなるのか、ちょー不安。だが、現時点ではひとまず、10,000曲以上もあるATRAC3/ATRAC3PLUS資産はまだまだ有効活用できるし、まだまだ増やせる、という話になる。

ATRAC3/ATRAC3PLUSを扱える最後のWALKMANが最初のリンクにあるNW-5Xシリーズになる。こちらもAndroid非搭載型ストリーミング非対応WALKMANである。ただし、2018年発売の機種だからかPCからの音楽ファイル転送にX-アプリは使えないので要注意。こちらのシリーズでは、Music Center for PCというアプリを使うことになる。

knowledge.support.sony.jp

ところが、このアプリはCDからのリッピング時にATRAC3/ATRAC3PLUSなどの音楽ファイル形式は選択できない。対応していないのである。ただし、PC内にある過去の資産であるATRAC3/ATRAC3PLUS形式のファイルは管理も音楽再生もすることができるし、Walkmanへ転送することもできる。

そうなると、どうするのか?

答えは簡単である。

  • CDを購入する。
  • WindowsPCでX-アプリでCDをリッピングしてATRAC3/ATRAC3PLUS形式ファイルを作成する。
  • Music Center for PCでPC内のATRAC3/ATRAC3PLUSを取り込む(HDD/SSD内をスキャンして取り込む)。
  • Music Center for PCでWalkman NW-5Xシリーズに転送する。

こういう面倒な手順を踏まないと、ろくに音楽すら聞けない...。しかも、毎回毎回PCのHDD/SSDをくまなくスキャンしてくれちゃうもんだから、やたらと時間がかかる。

だったら、やっぱり最新のAndroid搭載Walkmanでストリーミングサービスからダウンロードして聴いた方が楽なんじゃ...というのが普通の人の反応、至極当然の話である。

そうしない理由は、ストリーミングサービスにはない楽曲やアーティストなどのマイナーな資産を数多く抱えてしまっているから?ということになるのかな。おっさんの懐古趣味にも参ったもんである、ってお前が言うなっつー話か。

今後の予定というか計画というか野望について

SONYATRAC3/ATRAC3PLUSを見限ってから15年、X-アプリの配信を終了してからも5年の歳月が経過している。だとしたら、いつか、そう遠くない未来にはATRAC3/ATRAC3PLUSとお別れしなければならない時がやがて来る...ということになる。いまはただ誰も望まぬ延命措置を施している自己満足の世界の住人ってこと。いくらおっさんのコダワリと言っても限度ってものがあることくらい、わかっちゃいるさ。時代の流れには逆らえないってことね。寂しいけど。

覚悟が決まったら行う計画についても宣言しておこう。

まずは、Music Center for PCでAACなどのメジャーなファイル形式に変換することになる。どれだけファイル容量が増えるのか、音質の劣化があるのかないのか、現段階では全くもって不明であるが、それでもやらなくちゃならない時はいずれやってくる。そうしたら、最新のWalkmanに買い替えて、Amazon Musicあたりのダウンロードと併用して更に楽曲を増やすということも可能になる。

まぁ、それも、いまのNW-A55が壊れでもしないかぎし、動こうとしないんだろーなー。まだAmazonで買えるみたいだしなー。

それよりもなによりも、おっさん、頑固だからなー。