再☆煩悩の赴くままに~日々是反省~

自省を込めて貴女に贈る鎮魂歌

1123:【ボクらの音楽】最近の音楽視聴事情について(ヘッドフォン編)

前回は、こよなく愛してやまないWalkmanについて大いに語らせてもらった。

ただ、Walkman単体では音楽を聴くことはできない。当たり前だ。

電話であるiPhoneと違って、Walkmanには単体では音を出力する装置、スピーカーがついていない。音楽を聴くためには、有線でヘッドフォンをつなぐか、Bluetoothでスピーカーやワイヤレスヘッドフォンと接続する必要がある。

ということで、今回は、Walkmanで音楽を聴くために使っている別の機器、ヘッドフォンもしくはイヤフォンについての話をしたいと思う。

当然ながら、これに似た類の話も過去のブログで散々してきている。例えば、代表的なものがこれ。

hirosano-bonno.blogspot.com

この頃はまだまだ有線の時代で、そんな有線の高級イヤフォンを何個も何個も買っていた、というだけの話である。

今回は、その後の話になる。6年前からのその後の話を交えながらになるので、今回も思い出しながら筆を進めることになるだろーなぁ。となると、それなりの時間を要するし面倒な作業になりそうな予感がしてならないのだが、その記憶を掘り起こす行為をして記録しておかないと、歴史の闇の中に葬り去られてしまう可能性が高いので、あえて、あえてではあるが、その面倒なことをしてみようと思う。いや、別に闇に葬られても何の問題もない話なんだけどね。

有線ヘッドフォンの終焉

たいそうなサブタイトルをつけてしまった。

別にまだまだ有線ヘッドフォン/イヤフォンはどこでも売っている。100円ショップではスマホで使えるマイク付きのカナル式イヤホンが売ってるし、iPhoneだって箱の中にはあの白いLightningなイヤフォンがついてるでしょ?最近iPhone買ってないからようわからんけど。だから終焉なんて迎えてないし、まだまだ現役バリバリなはず。

それじゃあ何が終わったのかというと、ごくごく私的な話で、音楽を聴く際に有線のイヤフォンを使わなくなったというだけの話である。では、なぜあれだけ色んな高い有線イヤフォンを買ったくせに使わなくなったのか?ということになるのだが、理由はものすごく単純な話。

最初に単身赴任で訪れた地は群馬県の南部、赤城山をのぞむ風光明媚な田舎町だった。市区町村合併でいっぱしの「市」を名乗ってはいるが、人もまばらで居たとしても年寄りだらけの「町」の名残りがまだまだあるのどかな農村地帯だった。町の方々の人柄は素朴で、住む場所を探しに目星をつけて周辺をプラプラしてた時にすれ違った見知らぬ女子中学生から「こんにちは〜」なんて挨拶されちゃうような、そんな土地。都会だったら「身長170cm前後、中肉中背の中年男性が女子中学生に声をかける」という不審者情報を市区町村役場がメールで市民に一斉送信!なんていう事案勃発になりかねない。純真無垢で擦れてなんていない子供らがいて、近所の人々は何かと世話を焼いてくれて、井戸端会議が好きで、町で見かける知り合いには挨拶やら声がけをしてくれる、それはそれは温かい土地だった。

ただ、温かいのは人々であって、気候はそれほど甘くはなかった。夏は日本最高気温を記録するような猛暑、冬は赤城山から吹き下ろす通称「赤城おろし」が吹き荒ぶ体感温度が猛烈な場所。

するとどうなる?

線で繋がっていると、そこを汗のような体液が伝う。風が吹けばせっかくの楽曲に風切音が混じる。もう音楽どころの話じゃなくなってくる。

かといって、当時所有していたMDR-1000Xのようなオーバーヘッドタイプの耳当てみたいなヘッドフォンは真冬にはイヤーマフ代わりとしては最適だが、真夏は耳に汗疹ができる原因そのものになる。

完全ワイヤレスイヤフォンの台頭

そんな悩みを抱えていたその頃に、ようやくワイヤレスで音質も良いコイツが発売されたんじゃなかったろうか。

 

 

最初は当時所有していた最高峰の有線ヘッドフォンのコレに、

 

 

大枚叩いて購入したコイツを装着して、

 

 

擬似的なワイヤレスのカナル型イヤフォンとして使っていたような気もするが、それをも凌駕する画期的な完全ワイヤレスを唱うWF-1000Xにすぐさま飛びついた記憶がある。

田舎町なのでビックカメラヨドバシカメラはなかったが、少し車を走らせれば国道沿いにでっかいヤマダ電機くらいはある。そのテックランドで買ったんだか、ヘビーユーザーだからSONYのサイトから定価で購入したんだか、もう遠い忘却の彼方で購入先は思い出すこともできないが、とにかくWF-1000Xが発売されたらすぐ、いち早く手に入れて使い倒していたはず。喜び勇んで街歩き(その頃から習慣化されつつあった「散歩」ね)や徒歩通勤の際に欠かさず装着して音楽を聴き、メガネを外す際に耳の穴にかろうじて入っただけのイヤフォンに当たって転げ落ちてしまい、危うく田んぼの傍にある水路のようなドブのような側溝に右耳のイヤフォンを落としそうになった記憶もある。単身赴任先のレオパレスの雑然とした部屋の中で落としてしまい、大音量の音楽を鳴らして探したこともあったはず。とまぁ、そんな感じで、とにかく使って使って使いまくっていた。

ただ、初期の完全ワイヤレスイヤフォンには致命的な欠点というか欠陥があった。まず電池のもちがそれほど良くはない。またバッテリー絡みの話になって恐縮なのだが、基本的には片道20分程度の徒歩通勤ならば問題なんてないのだが、2〜3時間もかかる散歩だと大抵は電池切れを起こす、っていうか当たり前か。音楽視聴を我慢してケースに収まれば充電できるので、何十分後かにはまた音楽を聴くことはできるのだから、大した問題ではないのだが、散歩と音楽視聴はセットというかガンプラとプラカラーのような抱き合わせ販売みたいなもんなので、散歩の途中にワイヤレスイヤフォンのバッテリーが切れるという現象は死活問題にもなりかねない。

また、Walkmanとのセットで音楽を視聴するだけなら問題にならないが、壁の薄いレオパレスの部屋にこもって大音量でTVをみたりゲームをしたりする時に使うと致命的な「音と映像のズレ」つまりは音の遅延問題が如実に台頭してくる。Bluetoothの伝送速度がまだまだこなれてなかったんかなー。音だけならいいんだけど、音と何かの組み合わせにはめっぽう弱かった。

それでも高額商品をせっかく購入したんだからとしばらく、というよりバッテリーがへたり尽くすまで使い込んだ。なので2代目はスルーして、次に購入したのは3代目のXF-1000X MARK-IIIだった。

 

 

あれだけカミーユの乗るガンダムMark-IIをこよなく愛していたのにも関わらず、である。ま、それは置いといて。

本当は黒が欲しかったのだが、やはり発売してすぐに飛びついたので、在庫がこっちのシャンパンゴールド的なヤツしか残っていなかった。不本意ではあるが、機能は一緒だし、とにかく欲しかったので、即買い。

で、そのボクにとっては2代目だが製品としては3代目になるWF-1000XM3は、技術的にも製品的にも進化しており、例の音の遅延問題がなくなっていた。「たった数年で技術の進歩ってすげーな」って思った記憶がある。しかも、2〜3時間の散歩でもバッテリーは充分もつ...はずだった。いや、製品説明的にというか製品仕様的には2〜3時間×3〜4回の充電で外出も安心!みたいな話だったはずなのだが。もちろん購入した当初はバッテリーはまだまともだった。ところが、である。半年も経たないうちに、散歩して1時間経過したくらいで右耳のイヤフォンから「バッテリーが残りわずかになりました。充電してください。」みたいなお姉さんの声が聞こえてきたりして、その数分後には左耳からも同じメッセージが...。えぇー!

もちろん、すぐに相談するしかないでしょ、製品開発元であり発売元でもあるSONYさんに。確かChatGPTのハシリみたいなLINEでSONYさんのお客様相談センターに問い合わせをしたはず。製品を購入したから1年も経たずにバッテリーが1時間ももたなくなるなんて、欠陥品でしょ?そうでしょ?みたいな主張をしたら、とにかくこっちに送ってみろという話になり、宅配便業者がたいそう厳重な専用ダンボールを引っ提げて引き取りに来てくれた。XF-1000XM3を送ってから1週間後くらいたったある日、SONYさんから返ってきた回答は「初期不良」とのこと。当然ならが1年保証期間中の話になるので、タダで新品と交換してくれた。

その後しばらくはコイツを平日の徒歩通勤や休日の長距離散歩や単身赴任先と自宅さいたまとの往復移動時に使い倒していた。

それでも、このXF-1000XM3に弱点がなかったわけではない。特に散歩の途中と東京駅などの雑踏である現象なのだが、音が途切れるということがしばしばあった。また、コンビニエンスストアやスーパーなどで突然勝手に音楽を止めたり、Walkmanとの接続を切ったりする現象もあった。まぁ、通信で繋がっている機器なので、何らかの電波か信号が干渉して途切れたり接続が切れたりするんだろーな。そんなに頻繁ではないし、少しだけ我慢すればいいか...と思っていたら、出ました出ました。またまた新しいSONYさんの完全ワイヤレスイヤフォンが。

 

形状が大きく変わり、バッテリー容量が増えたみたいで、NC(ノイズキャンセリング)がONでも最大8時間は使えるというコイツが2021年6月に発売されてしまったのだ。

さてさて、どうしたものか。XF-1000XM3は新品同様になってまだ1年も使っていない。すぐにこのXF-1000XM4に飛びつく理由がない。そうだよね。別に買わなくてもいいよね。ということで、珍しくすぐには飛びつかずにスルーすることにした。発売された直後は。

だが、現在、2023年3月時点では、このXF-1000XM4がもちろん手元にある。どういう経緯で購入したのか、全く覚えていない。XF-1000XM3もある。別に壊れてもいないし、バッテリーの調子が悪いワケでもないし、片耳をどこかに落として無くしたワケでもない。なんでXF-1000XM4を購入したんだっけか。欲しかったから、に決まってはいるが。

で、このXF-1000XM4の使い勝手だが、すこぶる順調である。

この4代目からイヤーピース部分が硬いものに代わっている。以前の機種にも装着感が増すということで同梱されていたのだが、今回はその硬いヤツが正規版となったようだ。なので、装着した際の密閉感がすごくて、あまり長時間つけたままだと頭が痛くなるという悩みが出てくる。慣れの問題?なのかもしれないが、購入した当初は難儀なもんだった。

NC(ノイズキャンセリング)は上々。コンビニやスーパーでたまに接続が切れたりもするが、街なかの雑踏で音が途切れる回数は先代のXF-1000XM3よりも格段に減った気がする。電池のもちもバッチリ、何の問題もない。今回は発売直後に購入したワケではないので、初期不良品を掴まされずに済んだのかもしれない。

しかも、つい最近、ソフトウェアのバージョンアップがあって、マルチポイント接続に対応してくれた。

 

news.yahoo.co.jp

アップデートに1時間以上かかったのがいただけないが、それでも最新バージョンにするってのはなんかウキウキするものである。

朝、会社に出かける際に、ケースからイヤフォンを取り出すと、iPhoneWalkmanに自動的に接続してくれる。まぁ、iPhoneでは音楽は聴かないし、めったに電話もかかってこない寂しいおじさんなので、別にiPhoneと接続してもらう必要はないのだが、2台同時接続になってXF-1000XM4側のバッテリーのもちが悪くなったということもなさそうなので、しばらくはこのまま使ってみることにする。

今後の展望?

あとは...耳の穴に突っ込むカナル型のイヤフォンタイプだと東北の冬の寒さには耐えられそうにもないので、コイツあたりも...

 

 

だって、奥様、最大使用時間35時間ですってよ。当然ながらマルチポイント接続にも対応してくれちゃっている最新機。

その前に出た重低音EXTRA BASSがついたこれもいいんだよねー。

 

 

でも、ほんとはこっちが欲しいんだけど、お高いのよねー。

 

WH-1000XM5の半額以下のWH-CH720Nで十分なのよ、きっと。SONYストアの割引クーポンもあったしなー。

...あ、そうだ。

WF-1000XM4はSONYストアのクーポンを使って購入したような気がしてきた。ということでMy SONYのページを確認したら、購入したのは2022年1月29日だそうな。

発売から半年後くらいか。欲しかったから買ったんだろーなー。

でも、やっぱり思い出せん。

最近リークされたWF-1000XM5は...。ま、出たら考えましょう。

【追記】

本稿を書いてから数ヶ月、書いたことが事実と異なることがひょんなことから判明した。

前述では「WF-1000XM3のバッテリー不良で新品と交換してもらった」とあるが、つけている日記帳にて改めて確認すると、バッテリーの初期不良で購入後半年くらいでサポートセンターに新品交換してもらったのは、最新のWF-1000XM4の方だったことがわかった。

WF-1000XM4は、2022年1月29日にネット上のSONYストアにて購入。2022年8月お盆休み明け頃から左側だけバッテリー消費が異常に激しくなりLINEでサポートセンターに相談。2022年9月4日に宅配引取業者に託して修理に出すことに。そして結局は新品交換となった。

やはり、ちゃんと確認シないとダメね。人の記憶ってほんとあやふや。さーせんでした。