再☆煩悩の赴くままに~日々是反省~

自省を込めて貴女に贈る鎮魂歌

1166:診察を受ける病院が決まりました。

さーて、病院に行くことになるとなると、午後は半休かな。いや、そのまま単身赴任先にこもって在宅勤務にするか。確か午後に会議の予定が2つ3つあったと思うし。

そんな算段をしていると、保険会社から再び連絡があった。

「✕✕損害保険です。行かれようとしている△△総合病院ですが、予約制になっているようで。すでにご予約はお済み、ということでよろしかったですか?」

「いえ、まだです。予約が必要なんですか?」

「ええ、大きな病院ですので。予約が取れないと本日の診察もできないそうなので、まずは予約を取っていただいた方がよろしいかと思いまして。」

「わかりました。病院に連絡してみます。」

ということで、今度は病院に電話することになった。大きな病院って面倒なのね。

「はい、△△総合病院です。」

「診察の予約をお願いしたいのですが。昨晩交通事故に遭いまして、先程✕✕損害保険から連絡があったかと思うんですが。」

「あ、確かにございました。整形外科を受診されることになりますね。本日ですと、夕方16時頃の診察となりますが、それでもよろしいでしょうか?」

「えっ、そんなに遅くなるんですか?」

「えぇ、申し訳ございません。本日予約で立て込んでおりまして。あと、当院は総合病院になりまして、診察はさせていただくものの、以降の通院は別の開業医をご紹介させていただくことになりますので、その点もご承知おきいただきたく存じます。」

「えっ、そうなんですか。ってことは、通院治療が必要になるだろうことを考えると、最初からその開業医をご紹介いただいた方がいいですよね?保険会社への請求なんかも考慮すると。」

「あ、はい、仰るとおりになりますかね。患者様や保険会社様のお手間を考えると、最初から別の病院にした方がよろしいのは確かです、はい。」

随分と消極的な病院だな。交通事故診療は病院が儲かるって話を聞いたことがあったんだが。それとも、本当にこちらや保険会社のことを考えてくれているのだろうか?

「そうしましたら、オススメの病院ってありますか?その通院治療で紹介しようとしている開業医で構わないんですけれど。できれば◯◯町の近辺がいいんですが。通院しやすいので。」

「はい、ご紹介可能です。◯◯町ですと、✕✕整形外科医院がご紹介先になっております。」

Googleマップで検索して位置を確認して、だいたいの場所を把握する。ここなら会社帰りでも単身赴任先からでも無理なく通えそうだな。

「ありがとうございます。そうしましたら✕✕整形外科に連絡してみます。」

「はい、よろしくお願いします。お大事に。」

ちょっと病院に診てもらいたいだけなのに、なんだか面倒くせーな。

大したケガでもなさそうだから、もうやめちゃおーかなー。

いやいや、何があるかわからないから、ちゃんと医者に診てもらった方がいいに決まっている。こんなところでいつものズボラな性格を全開にしても意味がない。

それにしても、我ながら元気な交通事故被害者だという自覚も芽生え始めてきた。自身の身体のことだから当たり前なのだが、普段の仕事以上に精力的になっている。というよりも、50年以上生きてきて始めての経験ばかりなので、そっちの方の興味が上回っている感じがする。知的好奇心ってやつか。

とりあえず先に進めよう。今度は✕✕整形外科に電話する。

「はい、✕✕整形外科医院です。」

「すみません、昨晩交通事故に遭いまして、診察をお願いしたいのですが、本日これから伺ってもよろしいでしょうか?」

「はい、大丈夫ですよ。午前は12時まで、午後は13時からとなります。いつ頃来られますか?」

「あ、そうしましたら△△損害保険から再度お電話させていただきますので、その後になりますので、午前中には伺いたいと思います。」

「あ、保険会社から先に連絡があるんですね。そりゃ交通事故ですものね。わかりました。治療費は保険会社支払いとなるかと思いますので、そのつもりで予定しておきます。お気をつけてお越しください。」

ようやく行く病院が決まった。改めて✕✕整形外科医院について評判なども確認してみたが、老舗で古くからこの地域にある整形外科病院で、ストリートビューで見る外観はかなり古めかしい。先生も相当ご高齢なのかもしれない。大丈夫だろうか。でも、ここに行くと決めてしまったし、今更また別の病院を探すのも面倒だ。

気を取り直して保険会社のフリーダイヤルに再び電話し、担当の方に行く病院が変わったことを経緯を交えて伝える。保険会社には申し訳ないが、今度は✕✕整形外科に電話をしてもらって、その後に病院に行くことになる。

それにしても、会社に出社しておきながら、仕事は一切せずにプライベートなことばかりしているな。もちろん、自席でそんなことはできないので、小さな会議室に籠もって、こっそりやっているのだが。バレたら怒られるぞ、ほんとに。だから午前中は半休ってことにしておこう。