再☆煩悩の赴くままに~日々是反省~

自省を込めて貴女に贈る鎮魂歌

1165:保険会社と交渉しました。

続いて、昨晩一度聞いていることの確認のために、警察署に電話する。今度は110番ではなく、通常の市外局番から始まる電話番号でかける。少し前に従業員が飲酒運転で捕まった際に警察と連絡を取り合ったことがあるので、会社のスマフォに電話番号が登録してあったから調べずに済んだ。でも今回は業務上の連絡ではなく、あくまでもプライベートな事故の話なので、自分の個人用スマフォであるiPhoneで電話することにした。

「はい、◯◯警察署です。」

代表番号に電話しているので交通課交通事故係に転送をお願いする。

「はい、お電話替わりました。交通事故係の△△です。」

「あ、昨晩、◯◯公園前の交通事故でお世話になりました被害者の者です。」

「あぁ、その後、大丈夫ですか?」

「えぇ、昨晩は何ともなかったんですが、一晩経ったらあちこちが痛み始めまして。病院に行こうと思うんですが、診断書をもらった方がいいんですよね?」

「はい、診断書に書かれた内容で加害者の罪状が決まりますので、ぜひお願いします。」

「なるほど。で、診断書を警察に提出しなかったらどうなるんですかね?」

あくまでも興味本位で聞いてみる。

「えっ?あ、あぁ、えーっと、最終的には被害者のあなたに判断は委ねますが、そういうこともできることは...たしかにあり得ますね。ただ、その場合、交通事故として処理できなくなるので、加害者の方が加入している任意保険で補償が出るかどうか...。」

あ、そうか。病院の治療費も出なくなって自腹になっちゃう可能性があるってことなのか。それはダメだな。

「わっかりました。ひとまず保険会社の方と話をしてみます。」

「そうですね、そうした方がよろしいかと。ちなみに保険会社から連絡はありましたか?」

「いいえ、まだ連絡は来てないです。」

「おそらく、加害者の方が保険会社に連絡していると思いますので、そのうち連絡が来ると思いますが、すぐに病院に行かれるようでしたら、加害者の方にまずは連絡をしてみてください。」

「はい、そうしてみます。」

ということで、今度は加害者に電話をしてみる。

だが、話し中で電話が繋がらない。ひょっとしたら保険会社と電話しているのかもしれない。仕方がない、しばらく待つか。とりあえずSMSで電話がほしい旨を伝えておいた。

しばらくして、加害者から着信。

「お電話いただいたみたいですが...。」

「あ、折返し電話いただいてすみません。これから病院に行きたいと思ってまして、保険会社の方とお話ししたいんですが、私の連絡先ってお伝えいただいてますか?」

「はい、保険会社の方が早々にご連絡するって仰ってましたが。お身体、大丈夫ですか?」

という話をしている時に着信があったみたいで、

「あ、いま着信があったようなので、保険会社からの連絡かもしれません。それほど重篤なケガはありませんので、ご安心ください、お気遣いありがとうございました。」

そりゃ加害者なんだから気は使うわな。

着信履歴を確認するとフリーダイヤルからの着信があったみたい。やはり保険会社っぽいな。すぐさま折り返すこととしよう。

「はい、✕✕損害保険サービスセンターです。」

「あ、さきほどお電話いただいたのですが、別の方と電話してまして出ることができませんでした。◯◯と申します。」

「はい、担当の者と替わりますので、しばらくそのままでお待ちください。」

宣伝を兼ねた保留音をしばらく聴いていると、担当の方が電話口に。

「お待たせしました。担当の✕✕と申します。この度は事故の被害に遭われたそうでお見舞い申し上げます。」

「いやいや、この度はお世話になります。で、さっそくなんですが、病院に行こうと思ってまして。」

「あ、お身体大丈夫ですか。行かれる病院はもうお決まりでしょうか?」

「いま会社に出勤しているんですが、駅前の△△総合病院に行こうと思いまして。」

「承知しました。そうしましたら今から△△総合病院に私共の方から連絡を入れまして、◯◯さんの治療費他は当社に請求いただくよう手配させていただきます。」

「あ、ってことは、私が病院で治療費などを支払うことは...。」

「はい、一切費用はかかりませんのでご安心ください。」

「警察からは診断書を提出するように言われているんですが。」

「はい、診断書の費用も1通まででしたらこちらで負担させていただきます。」

「なるほど。で、その診断書なんですけど、警察に提出しなかったらどうなります?」

またまた興味本位で聞いてみる。

「えっ?は、はい、そうなりますと、診断書は弊社にお出しいただくことになりますね。」

「あ、やはり、それがないと被害者の治療費他の保険が下りないということで。」

「いや、そういうわけではございませんが。診断書の取得費用の関係もございまして。」

ってことは、警察に提出するかしないかに関わらず、診断書はもらっておいた方がいいってことになるのかな。

「わかりました。それでは、病院の方にご連絡いただいた後で、私の方に再度ご連絡いただく、ということでよろしいですか?」

「はい、そうさせていただきます。」

事故で救急車で運ばれていたケースの場合は、治療費とかはどうなるんだろう?という新たな疑問もわいてきたが、余計な時間を取らせるのも申し訳ないので、この辺りで勘弁してやることにして電話を切った。←いつにも増して上から目線。

(つづく)