再☆煩悩の赴くままに~日々是反省~

自省を込めて貴女に贈る鎮魂歌

1159:交通事故に遭いました。

とりあえず最初に言っておかないとな。なんとか無事です。とりあえず五体満足。まぁ、これを書いている時点でそれは当たり前か。

まさに「青天の霹靂」とはこのこと。齢53にして始めての経験♡。いや、晴天ではなくちょっとした雨降りだったんだが、そんなこたぁーっどーでもいい。

ちなみに、この原稿を書きはじめたのは、事故発生から2時間くらいたった頃。自宅でPCに向かってキーボードをカチャカチャしてる。

「なーんだ、こんなの書いている時点で全然元気じゃーん。面白くない」と思ったあなた、一度そんな目にあってみればいい...。

ということで、ひとまず、本日起きたことをここに記録しておくことにしよう。

どうやら、久々に超大作になりそうな予感。数回に分けての連載になりそう。長くなるかもしれないけど、最後までお使いいただきたい。

ときは小雨そぼ降る2023年11月29日(水)。会社から退社して徒歩通勤での帰宅途中のこと。

今日は「いい肉(1129)の日」だから、セブン&アイグループの「肉汁あふれる直火焼き和風ハンバーグ」でも買って帰るかなーなんて気楽なことを考えながら、スタスタと自宅である単身赴任先のマンションに向かって歩いていた。いつもの通勤経路を経て単身赴任先のマンションの近くにまで来た段階で、いつも通りにその眼の前を軽く素通りして、いつも通りに近くの公園前にある駄菓子屋兼タバコ屋の外に置いてある灰皿めがけて歩いている時だった。

T字路の横断歩道の手前、目的の灰皿まで残りあと30m手間の歩道を歩いていると、隣接する右隣の対面通行の車道前方からワンボックスカー2台が接近中だった。いずれも右折するみたいでウインカーを出していた。

横断歩道に差し掛かる直前に、先行の1台目のワンボックスカーが強引に右折して眼の前を通り過ぎる。あぶねーな、おい。

あれ?今のこの世は交通弱者である歩行者を最優先するんじゃなかったっけか?

横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいたら、車の方が止まるのがマナー、というかそういう道路交通法になったんだろうが。警察が張ってたら捕まるぞ。まったく、ボケっと歩いていたら轢かれてたなーと思いつつ(この間0.2秒)、なんとなしに横断歩道を渡り始めたら、後続の2台目のワンボックスカーも躊躇せずに右折を開始。

いやいや、歩行者(オレ)が横断歩道上を歩いているのに、まさか突っ込んでくるはずもないわなー。そう思っていたら、車は止まらずに突っ込んでくる。

おいおいおいおい、ぶつかるよ。ぶつかるって...。

ドーーーーーン!

いや、ぶつかったじゃんかー、やっぱりなー。

ボケっと歩いてたワケじゃないのに、車に轢かれる時ってこういうもんなのねー。

そういや、今朝のめざまし占い、魚座は12位だったっけか。交通事故に注意って言われてたっけか?うーん、よく覚えてないや(この間、宙を舞いながらの0.2秒)。

車に跳ね飛ばされる直前まで戻ってみよう。

白いワンボックスカー(ト◯タのア◯ファード)の車体右前方が身体の右半身にぶつかろうとしているその瞬間、右脚の膝を曲げ右肩を前に出し、衝突に備えて自然と身体をガードする体勢になる。別にどこかで覚えたわけでもないのに、自然にそうなるように本能がそうさせたのかな。でも、左脚一本の片足立ちの状態になるので、そんな不安定な体勢で車に激突されるとどうなるか。そりゃもちろんふっ飛ばされますわね。衝突と同時に身体は吹き飛ばされて宙を舞い、背中から地面に叩きつけらることになった。

だが、幸いなことに通勤カバンは背中に背負っていたビジネスリュック。不必要に余計な物がいっぱい詰まった夢と希望が満載のリュックがちょうどいいクッションとなり、身体を硬い地面に叩きつけることもなく、頭部がアスファルト接触することは一切なく、仰向けに道路に横たわった状態になる。

当然ながら、運転していた加害者は車を止めて近づいて来る。

「歩行者がいるんだから止まってくださいよー。」

刹那に、だがなぜだか比較的丁寧な言葉で、文句の一つも言ってみた。だって運転手が怖い人だったらいやだからね。でも、運転していたのは30代と思しき女性だった。結果的に乱暴な言葉じゃなくてよかったわ。

加害者のその女性は口元を手で多いながら、こちらを覗き込むように様子を伺いつつ、

「だ、大丈夫ですか?」

と震える声で話しかけてきた。

いやいや、でかいワンボックスカーに跳ね飛ばされてるんですけど、大丈夫なワケないじゃないですか...って、あれ?

意識ははっきりしている。

息もしているし、声も出ている。

身体でどこか痛むところがあるかと言えば...いや、とりあえず、痛いところはないな。

地面に横たわった状態で覗き込む加害者のその女性に対して、

「はい、なんとか大丈夫そうです。」

と返事をして、ひとまず安心させてみようと試みる。

そんなやり取りをしていると、後続車やら対面通行の反対側から走ってきた車も停車して、その他歩行者も含めた野次馬目撃者の方々がぞろぞろと集まってくる。

「おい、人がハネられたぞ!」

「大丈夫か?」

「救急車呼びますか?」

「それよりもまず警察だろ?」

車にぶつけた身体の右半身にも、地面と接触した背中も、別に痛いところはないようなので、ゆっくりと立ち上がる。比較的元気な感じ、スクッと立ち上がることができる。あ、ホントに大丈夫みたい。

いやー、若かりし頃にメーテル銀河鉄道で旅をして、機械の体を手に入れておいて、ホントよかったわー。

(つづく)