再☆煩悩の赴くままに~日々是反省~

自省を込めて貴女に贈る鎮魂歌

1170:休業補償について連絡がありました。

医師の診断の通り約2週間程度で完治し、体調も本調子に戻って久しい。なので、もう交通事故関連の話の続報を書くつもりはなかったのだが、忘れた頃に損害保険会社から連絡があったので、また続報を書かざるを得なくなった。

ここまで書いた出来事を改めて時系列に沿って箇条書きにしてみると、

・2023年11月29日(水)18:00頃 交通事故に遭う。

・2023年11月30日(木)PM 整形外科で診療を受ける。

・2023年12月6日(水)PM 湿布薬が切れたので二度目の診察。

・2023年12月8日(金)PM 診断書を発行してもらうために三度目の診察。

・2023年12月12日(火)PM 警察署に診断書持参及び被害者としての事情聴取。

・2023年12月15日(金) 処方された湿布薬が切れたので一応完治したと見做す。

こんな感じである。

整形外科の診察時間は平日の9:00~18:00であるため、受診するためには全日有給休暇もしくは半日休暇を取得しなければならない。病院を受診するために11/30・12/6・12/8の3回と、警察署にでむくために12/12、と計4回ほど午後半日休暇を取得して対応している。これに対して、交通事故の加害者が加入している任意損害保険(いわゆる自動車保険)においては、被害者に対する休業損害補償を支給することになっている。有給休暇なので給与が不支給になっているわけではないのだが、本来他の目的に使用されるべき有給休暇を交通事故で受傷した治療に充てるために使用することになるから、その分を休業損害補償という形で慰謝料として支給することになる、のだろうと思う。たぶん。

計4回の午後半日休暇ということは、都合2日分の標準報酬日額が支給されるということなのだろうか。大した金額になるはずもない。まぁ仕方がない。別に当たり屋でもなんでもないので、多くは望まないが、貰えるというのであれば喜んで頂戴することにしよう。

保険会社からSMSで連絡が入ったのは、事故発生日からもうすぐ2ヶ月が経とうとしている1月下旬のことだった。

「交通事故における最終お支払い金額を算定いたしました。ご自宅へご案内書面をお送りしましたので、内容をご確認ください。」とのこと。続きに「不明な点がございましたらご連絡ください。」とあるが、メッセージの冒頭には「※本SMSは送信専用です。」と書いてあって、なかなかユーモアに溢れている。不明な点があった場合、どうやって問い合わせろというのか?まぁ、その送付されたという書面を見てから考えればいいか。そうして書面の到着を待つことにした。

SMS受信からきっかり1週間後に、例の書面とやらが郵便ポストに投函されていた。SMSの連絡があってからなかなか封書らしきものが届かないので、ヤキモキしたというか、間違って別の誰かに送っちまったんじゃないかって考えていたのだが、それも杞憂に終わった。っていうか、遅すぎだっつーの。

届いた封書はすぐさま開封して、中の書類を確認する。1枚が休業損害補償金額の計算を説明するもので、残りの3枚はほぼ同じ様式の申請書類のようなもの。3通のうち1通は保険会社宛、2通目は加害者宛、そして3通目は自分の控えだった。休業損害補償金に合意する旨が予め書かれており、署名して振込先金融機関の情報を書いて送り返せばいいらしい。

肝心な補償の中身を確認すると...えっ?そんなに貰えるの?二桁万円って...。

いや、違った。通院治療費も含まれているみたいだった。すでに通院して病院に支払った治療費も入ってるのか。そりゃそうだな。

その治療費を除いた金額、標準報酬日額1.5日分と、通院したという補償額がその回数分だった。

ん?標準報酬日額1.5日分?

最初の経緯に戻ってみよう。今回の事故に伴い取得した休暇の延べ日数は全部で2.0日分。なんで0.5日の差が生じているんだろう。会社に申請して作ってもらった休業証明書には半日休暇4回分を記載してもらったはずなのだが?

封書に入っていた休業損害補償金額計算が記された書類には、不明点がある場合の問い合わせ先電話番号も印刷されていた。早速電話してみよう。

「あ、すみません。11/29に交通事故にあったものですけど。休業損害の金額について伺いたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

あくまで対応は紳士的に行こう。

「はい、どういった件についてでしょう?」

「こちらからお送りした休業証明書には述べ2.0日の休暇取得実績が記載されていたかと思うのですが、お送りいただいた休業損害は1.5日分で計算されているようなんですけど...。」

「お調べいたします。」

保留音を聞きつつ待つこと数秒。すぐに調べがついたようだ。

「お待たせ致しました。今回の事故で罹患された傷害は12/8で完治されたことになっております。従いまして、12/8までの休業について補償額が計算されています。」

「えっ?11/30に初診を受けて、診断結果が局所安静2週間ってことなので、完治はしてますけど12/14~15日で完治ってことになるんですが...。」

「通院の実績が12/8までになっておりまして、その後通院された実績がないことから、治療はここで中止されたことになっております。」

「いやいや、その後に警察に診断書を提出して事情聴取を受けてまして、通院ではないですけど、今回の交通事故のせいで休暇を取らざるを得なかった事実があるんですが。」

「申し訳ありません。規定では通院に対する補償となっておりますので。」

「...あ、そうなんですか。ってことは、嘘でもいいからもう一度くらい病院に行っておいたらよかった、ってことなんですかね?」

「...。」

「あ、いや、なんでもないです。理解しました。ありがとうございました。」

ってことである。病院との縁の切れ目が金の切れ目だったってことね。嘘はいけないけど、もう一回くらい湿布を処方してもらってもよかったんかなぁ。

ちなみに、後日2月初旬に指定口座に振り込まれた補償額は、3年使って電池がヘタってきたApple Watch 6の後継としてApple Watch 9(GPS)にあっという間に化けました、とさ。

(終わり)